山形県鶴岡市の土砂災害に出動しました

日時

2022年12月31日 21:00~2023年1月1日 15:00

場所

山形県鶴岡市西目斎藤の土砂災害現場

捜索参加の経緯

認定NPO法人日本レスキュー協会(高木氏)から出動の打診、要請があったもの。

日本レスキューでは山形市に出動の意思を表明し検討してもらっているとの事。30分後に山形市から出動依頼があったとの連絡あり、私たちチームの出動について山口最史氏、三上修悦氏、岩本久子氏に連絡相談し、参加者、参加犬を決定して,直ぐに出発したもの。

参加犬/ハンドラーとスタッフ

  • きろ/三上修悦
  • もみじ/岩本良二
  • 三太郎/岩本良二
  • 山口利正(写真撮影)
  • 山口最史(浪岡で後方支援)

経過

  • 12月31日 13:30 認定NPO法人日本レスキュー協会(高木)から山形県鶴岡市の土砂災害の捜索活動参加について打診と依頼
  • 同日 15:30 浪岡出発
  • 同日 20:30 山形県鶴岡消防本部に到着、直ぐに捜索してほしい旨、消防から要請があり、現地に出発
  • 同日 21:30 1回目の捜索開始~家屋内右側と家屋外左側に反応。安全管理を徹底して、がれきを撤去しながら段階的に捜索することに決定
  • 1月1日 1:00 2回目の捜索~同上に弱い反応
  • 同日 4:00 3回目の捜索~同上
  • 同日 9:00 4回目の捜索~同上
  • 同日 9:30 5回目の捜索~同上
  • 同日 15:00 未発見のまま、日本レスキューに引き継ぎ、捜索終了して現場を離脱
  • 同日 20:30 青森市浪岡に到着
  • 1月2日 7:30ころ 2遺体が倒壊家屋周辺の土中3m下から発見

状況

まとめ

1 岩本良二

今回の土砂崩れで亡くなられたお二人のご冥福を心からお祈りいたします。

今まで災害現場において、自分一人が災害救助犬をハンドリングしていましたが、初めてチームのハンドラー2人が災害救助犬3頭と捜索に参加し、感慨深いものがありました。

これからは、可能な限り熱海の土石流災害時のチーム編成のように、窓口になる犬なしの人も加わり、迅速に消防、警察、自衛隊と連携できるようにしたいと思います。

捜索については、「きろ」「もみじ」「三太郎」いずれも、役目を十分に果たしてくれました。結果的に倒壊家屋右側の3m下の土中から発見との事で、犬の反応のあった倒壊家屋内に固執せず、最初の段階で周辺にも捜索を広げるようアドバイスすべきであったと思いました。犬の反応が土中3m下から漏れるにおいに反応したものか、生活臭に反応したものかは、確認できませんが、今後に検討すべき課題であると思います。

現場で災害救助犬の窓口となり、消防や警察と調整や交渉をしていただいた認定NPO法人日本レスキュー協会に感謝いたします。

2 三上修悦

今回、きろと私は初めて、災害現場に出動致しました。
災害があったとしても、個人では出動出来ないと思います。出動できるのも、皆さまのご寄付、ご支援、ご協力無しでは出来ないと思います。
又、他団体との普段の交流、連帯のよりいっそうの必要性を感じました。
今回の災害現場では鶴岡消防との情報共有もよく出来ていたと思います。そのため捜索順序も範囲も、捜索犬~重機~人力のサイクルで、出来ていたと思います。
きろ、についてはきろの動きを間近で観察しながら捜索出来ました。
数時間おきに数回昼夜問わずモチベーションを高く保ったまま動き続けてくれて自分の犬ながら感動しました。

実際の現場で動けるようにするには、やはり普段の練習が不可欠だと思います。災害現場には沢山の危険が有ります。指導手、犬の安全管理が第一でその為にも普段の練習でも脚足、待て、遠隔、呼び戻しは不可欠です。
又、災害現場用の個人装備が不充分だと感じ、相応の準備が必要だと思いました。
取り止めなく感想を書きましたが、我がチームも現場活動が出来る捜索犬が他にもできつつあるので皆さん、一緒に頑張りましょう。

3 山口利正

いち早く災害現場に入り、待機する間もなく捜索に入ることができたのは良かったと思います。
しかし、捜索犬投入時は、倒壊家屋の撤去が余り進んでおらず、臭いをとるのは難しいのではと感じました。
その後も撤去作業の合間に何度か捜索するも、行方不明者発見にはいたらず、撤去作業と捜索犬投入の見極め方の難しさを実感しました。

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