日時
2023年2月19日(日)9:00~12:00
場所
秋田県大館市白沢字白沢1149 大館市立矢立小学校 校庭
想定
大雪による大規模な交通障害などが発生し、自衛隊を含む関係機関で対応にあたっているさ中、大館市白沢地区を震源とするマグニチュード7.1、震度6強の直下型地震が発生した。この地震や雪の重さなどにより、家屋の倒壊、道路封鎖、雪崩、火災などが多数発生した。
災害救助犬/ハンドラー
- きろ/三上修悦
- もみじ/岩本良二
- ぶちょお/山口最史
- 三太郎/岩本良二
- そら(適性試験合格)/山口利正
スタッフ
- 樽沢信子
- 中村裕治(隊長)
- 成田道子
- 菊地京子(副隊長)
状況
まとめ
中村隊長の感想
冬季防災訓練ということで雪崩による倒壊家屋と埋没車両、そしてスキー場の雪崩と大 規模災害を想定したバリエーションが豊富な訓練でした。
倒壊家屋については、先日活動した山形の現場を彷彿させ、捜索犬も土砂と雪の違いを肉 球から感じ取れたものと思います。
今回は、活動周辺の環境測定が組み込まれていました。
実際の現場は周辺に異様な臭気が漂っていて、その中で人にも犬にも悪い環境(低酸素、 有毒ガス、一酸化炭素等)の場合があります。それを否定していました。
個人的には、合同調整所に詰めていましたが、前進指揮所との距離が離れているため活動 状況が把握しきれず、無線の統制が出来なかったことが悔やまれます。
一方、現場の最前線では各団体との連携の中、スムーズな流れに乗った臨機応変な動きが 出来たものと思います。
訓練の最後に、調整所幹部へ再検索の要請したところ、「計画には無い」との事でしたが、 打合せの段階で、全ての動きのポイントを再確認する必要があると感じました。
終わりに、近年、当チームも大規模な災害現場へ出動する場面が、徐々に増えつつありま す(今年もあるかも)。これまで出動した現場の記録と貴重な反省点(1寒暖への対応・2 チームの編成・3活動要領等)を、今一度フィードバックさせることにより、より安全確実 な人命検索活動が出来る SRDT に成長していくものと考えます。
菊地副隊長の感想
雪崩現場にて、合同調整所と捜索犬ハンドラーへの連絡サポートを行いました。
現場では指示系統が明確で、情報共有が迅速かつ丁寧であった為、捜索犬とハンドラーはスムーズに捜索を開始することができました。
捜索犬の、待機中や捜索に向かう際の落ち着いた振る舞い、捜索中にハンドラーの指示に嬉々として応える姿に感動するとともに、思わぬケガや二次災害から捜索犬を守るためには服従訓練、ハンドラーとの信頼関係が重要であることを再認識しました。
また、今回、後方支援を経験し救助の流れを把握できた事は、これからの活動をサポートするために大変有意義であったと思います。
災害はどのような状況で起こるかわかりません。今回は積雪寒冷下での訓練でした。今回の状況をチームで共有し、捜索犬チームがより安全で迅速な捜索活動ができるようにするにはどうしたらいいのかを具体的に話し合っていきたいと思います。
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